ブルックリン暮らし

NYブルックリンで犬と一緒に呑んだくれライフ

アメリカ未来形家族

ある話を聴いた。

彼女はコロンビア人で、レズビアンカップルのベビーシッターをしているようである。

「もう辞めたい」

 

泣き出しそうな顔で彼女が言う。何があったかと耳を澄ませていると彼女は続けた。

 「レズビアンの夫婦の家にベビーシッターしに行ってるんだけど、一回だけ失敗した」

 

 何をだろう?聞いてみると、

 「この間ね、突然どしゃ降りの日があってね、子供達を学校に迎えに行った後いきなり雨が降って来たんだけど、その日は言われた食料品に買い出しが物凄く多くてね、両手は買い物で埋まってて、子供も心配だし、傘を買ったとしてもさせないから、UBER使ったの。勿論自分のお金だよ。」

 

「それで、彼女達が帰って来て、今日は雨凄かったみたいだけど大丈夫だった?って言うので、UBER使ったって言ったら物凄く怒り始めて、それまでは "ステファニーあなたは私達の家族よ " とか "困ったらなんでも言ってね"とか 友達の様に優しかったのに、その日以来、私のことは名前で呼ばないで "お前" って言うし、買い物もリストを渡すだけで無言。後はコミュニケーション無くて単語で命令しかしない」

 
彼女の目には薄っすらと涙が滲んでいる。随分酷い話だとも思うが、恐らく白人レズビアンの問題点は「子供にUBERを覚えさせた」であろう。そして、非常に残念ながら差別が加味され、不法労働のコロンビア人のベビーシッターのくせに。と言ったところだろう。教育方針に厳しい親は沢山いるので、怒る気持ちも分からないでもないが、彼女を人扱いしないのは少し酷い。

 

それで彼女が続ける。ささやかな仕返しを込めて

「子供達は本当に可愛いよ。7歳と3歳の女の子で。それでね、今レズビアンの人の1人が妊娠中で、なんか友達に精子のドナーを頼んで全員産んだみたいなんだけど、その友達がしょっちゅう家に来てね。”ベイビーパパだよ〜"って言うの。変なの。子供たちは大きくなったら何を理解するのかな?今は何もわかっていないみたいなんだけど。」

 

笑。パパだよ。の男にとっては理想的。一切責任なく我が子を可愛がるのみ。レズビアンカップルは”アメリカ標準”になる為に、必死過ぎて本末転倒しているようだ。ベビーシッターにするその態度を見て、子供が人種差別をするようになってもいいのだろうか?

それとも、性差別以外は関係ない?
マイノリティがマイノリティを差別する。これもアメリカ。